太陽光発電パネル開発・販売の株式会社新見ソーラーカンパニーがこのほど、二酸化炭素(CO2)を排出せずに太陽光発電パネルをリサイクルする装置を開発したと発表しました。
同社は本装置に関する特許(特開2020-203281)を申請中であり、今後事業の発展・拡大のためパートナー企業を募集するとあります。
公開されている公開特許公報によれば、本技術は太陽光パネルを熱分解炉内でプラスチック層を加熱することで、充填材及び接着剤やバックフィルムといったプラスチック材料層が昇華して気化し、カバーガラス、太陽電池セル、銅線などの金属類に分解するとあります。
先行技術との比較として、過熱蒸気を用いることで加熱炉内をほとんど酸素を含まない過熱蒸気雰囲気で加熱でき、熱分解炉内の火災などを防止でき、安全に処理を行えるとあります。
今後さらに需要が増加すると考えられる太陽光パネルのリサイクルに関して、このような技術開発が進むことにより処理方法やメーカーなどの選択肢が増えることが期待されます。