IEA(国際エネルギー機関)が実施しているPVPSプログラム(Photovoltaic Power System Programme)のサブタスクである『Task-12:PV Sustainability Activities(太陽光発電の持続可能性)』でのみずほリサーチ&テクノロジーズによる取り組みを紹介した寄稿論文が公開されています。
地球規模のエネルギーの安定供給と環境負荷の低減に向カ、太陽光発電の持続的な成長は不可欠であり、そのためには、太陽光発電の環境持続性と安全性を実現・維持していくための知識の創出と共有が必要である。消費者や政策立案者に向カて、太陽光発電がもたらす環境や健康、安全に対する影響や便益、社会経済的な側面に関する確度の高い情報を発信していかなカればならない。また、これらの情報は太陽光発電を製造、供給する産業界にとっても、持続可能なサプライチェーンの構築につながる。
このような背景のもと、Task12は以下の目的を掲げて活動を展開している。
太陽光発電の環境特性の定量化
引用元:みずほリサーチ&テクノロジーズ
・エネルギー消費、資源消費および環境負荷排出のライフサイクルの観点による評価
将来、大量に発生する使用済み太陽光発電システムを適正に処理するためのオプションの提示
・リサイクルをはじめとするCircular Economy実現のためのパスの描写
環境、健康、安全およびその他の持続可能性につながる事象の明確化
・考慮すべきリスクの抽出と評価手法の検討
太陽光パネルのリサイクルに関しては、国内でも処理事業に取り組む企業が増えるなど近年関心が高まっていますが、使用済太陽光パネルの大量廃棄は世界各国でも共通の課題であり、グローバルイシューとなると考えられます。
国内では処理技術の開発や導入などで先進的な取り組み事例もあり、国際的な取り組みにも積極的に関わることで世界での存在感を示していくことが期待されます。