ソーラーフロンティア(出光興産子会社)は、太陽光パネルのリサイクル事業を2024年度に事業化するとの報道されました。
現在NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と共同でリサイクル技術の開発に取り組んでいます(関連トピック)。国富工場(宮崎県)に実装したリサイクル処理施設にて、2022年度から実証研究を開始、許認可を得た後の2024年度の事業化を目指すとのことです。
NEDOとの共同研究事業の期間は23年度までの4年間で、ソーラーフロンティアの国富(くにとみ)工場(宮崎県国富町)で行われている。
竹中勝志PVリサイクル準備室長は「22年度からは(装置を)実装したラインを使って実際に処理をしていく実証研究に入る」と説明する。2年ほどかけ、24年度の事業化を目指す。産業廃棄物処分業の許認可取得に向けた動きも進める。
事業を軌道に乗せるためには低コスト化が欠かせない。竹中室長は「手間暇をかけて分離した材料を、有価物として買い取ってもらい、使ってもらうことが、低コスト化を実現していく上で一番重要なポイントになる」と指摘。国富工場での技術開発と並行して、リサイクルした材料の将来的な販売先の開拓も進める。
引用元:産経新聞
ソーラーフロンティアはCIGS系太陽光パネルの生産をから撤退すると発表していましたが(関連トピック)、今後はリサイクル事業を強化していくと考えられます。
国内の太陽光パネルメーカーが軒並み生産から撤退する中、ソーラーフロンティアはライフサイクルを通しての取り組みを行う唯一の事業者となります。CIS系太陽光パネルは一部の中間処理業者では処理できないこともあり、メーカーによるリサイクルの実施に期待が持てます。
一方でメーカーとしての広域からの回収(関連トピック)や全国の拠点化など、排出事業者のニーズへの対応も今後求められると考えられます。