一般財団法人秋田県資源技術開発機構は、使用済み太陽光パネルリサイクルの適正処理を目的として、『PV CYCLE JAPAN』として廃PVモジュールのリサイクル事業を開始したと発表しました。
PV CYCLE JAPANは、EUでの廃電気・電子製品に関するEU 指令(改正WEEE指令)に基づき、使用済み太陽光パネルリサイクル適正処理を行っている国際非営利団体PY CYCLE(本部:ベルギー国)と連携しているものとなります。
PV CYCLE Japanの目的は、廃PVモジュールについて、以下の達成を目指すことで、国内法の適正処理はもとより、グローバルな考え方も考慮されており、保険・金融機関にも受け入れやすい処理を行う施設を増やし、排出者が安心して処理委託できるネットワークを形成することであります。
1.健全なリユースの実施(必要な検査と二次市場形成)
引用元:秋田県資源技術開発機構
2.最終処分量の最小化と資源回収量の最大化
3.大型発電所から戸建てまで、同様なサービスの提供
4.全てのタイプのPVの有害物質の適正処理
本リサイクル事業(PVCJ事業)には、以下の事業者が中間処分の拠点(ルート施設)として使用済太陽光パネルの処理サービスを提供されるとあります。
産業廃棄物処分業は都道府県(および一部政令指定都市等)による許認可であり、一企業単独での事業展開は難しい面もあり、現在は廃ガラスリサイクル事業協同組合などが中間処理業社による広域での事業展開がなされています。
排出事業者(発電事業者、工事業者等)にとっては、地域を限定せずに適正な廃棄ができることが望ましく、ユーザー目線に立ったこれら取り組みが今後広がることが期待されます。