東京都が、今後大量廃棄が見込まれる使用済太陽光発電設備の3R及び適正処理が促進されるよう設置している「東京都使用済太陽光発電設備リサイクル検討会」について、令和4年2月10日に開催された第5回検討会の議事録を公表しました(関連トピック)。
本検討会では、以下の内容が議論・検討されています。
2 議題
引用元:東京都
(1)これまでの議論
(2)基礎調査の結果について
(3)再エネ取組強化とその廃棄について
(4)今後の議論の方向性
(5)報告書の構成案
(6)その他
今後はこれまでの基礎調査や議論の内容を整理し、報告書として5月ごろに公表される予定とあります。
本検討会の資料からは、先行する国や関連団体、他自治体での取り組みの成果等には言及されておらず、これまでの知見や実績が必ずしも反映されているとは考えにくいです。既に埼玉県(関連トピック)や福岡県(関連トピック)では回収スキームの実証試験などがされており、重複した取り組みになる懸念があります。
太陽光パネルリサイクル装置を導入する企業の一部からは、同じシステム・装置を導入するに際して自治体による見解の違いにより導入を断念するなどの事例も聞こえており、事業者にとって自治体ごとの取り決め・ルールが増えることはリサイクル事業への参入意欲低減になる可能性があります。
自治体ごとに廃棄物行政を行うとはいえ、隣接する自治体(都道府県)との連携を進めることや事業者が取り組みやすいルール作り、スケールメリットを生み出す施策が求まれます。