中小企業庁が実施している『事業再構築補助金』を活用し、新事業として太陽光パネルリサイクルを計画している事業者が増えています。
これまでに公募が6回実施され、第5回までの採択結果が公表されています。
採択結果はWEBサイトに公表されており、幾つかの企業が採択されているのが確認できます。
第2回公募
- 太陽光パネルリユース及びリサイクル事業(関連トピック)
- 太陽光パネル大廃棄時代に向けた『太陽光パネル処分業』への参入
第3回公募
- 太陽光発電システムのリユース、リサイクル事業への進出
- 再エネ需要を捉えた太陽光パネルリサイクルプラント事業への業態転換
- 太陽光パネルモジュールを低コストでリサイクルする新事業への転換
- 太陽光パネルリサイクル装置導入による太陽光設備の回収・リサイクル推進事業
- 再生可能エネルギー設備のリサイクル・リユースを見据えた、太陽光発電パネルの破砕事業
- 電気工事業者による太陽光パネルのリサイクル事業への進出
- 循環型社会の実現に向けた挑戦・破砕機設備の導入による総合リサイクル業への事業展開(関連トピック)
第4回公募
- 山形県初!太陽光パネルの100%リサイクル事業により、再資源化製品製造・販売
- 『ソーラーパネルリサイクルプラットフォーム』の展開による環境DXの実現(関連トピック)
- 2035年に大量廃棄時代を迎える太陽光パネルのリサイクル事業(関連トピック)
- 「太陽光パネルリサイクルプラント」の新規開発と、それを用いた「リサイクル推進事業」「SDGs」への取り組み
- RPF製造および太陽光パネルリサイクルへの脱炭素化事業新分野展開
- ドローンで撤去を効率化!廃棄太陽光パネルの資源化前処理事業
第5回公募
- 太陽光パネルリサイクルの新分野展開による事業再構築と資源循環型社会構築への貢献
- 使用済み太陽光パネルリサイクル事業
- 太陽光発電建設の知見を活かし太陽光パネルリサイクル業へ事業転換
- 太陽光パネルの適正処理による環境保護への貢献と収益力向上
- 太陽光発電設備メンテナンス・パネルリサイクルに挑戦し循環型社会の実現に寄与する
環境省や自治体によるリサイクル設備の補助金に比べて補助金額(補助割合)が高く、また審査が比較的緩いこともあり、多くの企業が補助金申請および採択に至ったと考えられます。
実際の事業モデルなどの詳細は不明ですが現時点では中間処理業を営んでいない業者なども多く、採択と並行して許可取得や地元住民との協議などを進めている可能性もあります。
大量廃棄が2030年代と予測される中で、拙速な導入により事業継続が懸念されるケースも考えられ、今後の導入や事業開始の進捗状況を注目する必要があります。
参考資料