産業廃棄物処理業の大手である株式会社タケエイ(TREホールディングス傘下)が、株式会社信州タケエイにて太陽光パネルのリユース事業を開始すると発表しました。
公表されている資料によれば、環境省の「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」に基づき、産業廃棄物として受け入れた使用済太陽光パネルを検査・販売するとのことです。
従来、太陽光パネルを再利用する場合は、外観や性能検査を実施して、廃棄物として処分する前にリユース可能と判別されたものに限られていました。そのため、廃棄物として中間処理施設に搬入された太陽光パネルに関しては、有価販売できるものは、「中間処理」もしくは「前処理」などの過程で発生、選別したメタル等の有価物に限定され、受け入れたそのままの形状では、リユース品としての販売は困難な状況でした。
引用元:タケエイ
今回のリサイクル・リユースは、排出事業者側にとってワンストップで済むなどの利便性があると思われます。
廃棄物行政が自治体主導のため全国で同じ仕組みが適用できる訳ではないと思われますが、環境省がリサイクル義務化を検討するなどの動きもあり(関連トピック)、今後の動向を注視する必要があります。