中小企業庁が実施している『事業再構築補助金』を活用し、新事業として太陽光パネルリサイクルを計画している事業者が増えています(関連トピック)。
第6回公募の採択結果が公表されています。
太陽光パネルの廃棄に関心が高まっていることもあり、環境省や自治体によるリサイクル設備への補助金事業が進められています。その傍ら中小企業庁の補助金を利用するケースも多くあり、事業再構築補助金に採択されている案件でも『25件』が確認されています。
大量廃棄が懸念されるのは2030年代であり現時点では多くの事業者が低い稼働率となっていると、環境省やIEA PVPSの報告書でも指摘されており(関連トピック)、補助対象事業の要件でもある短期間での付加価値向上などの実現は厳しいと考えられます。
実際の事業モデルなどの詳細は不明ですが現時点では中間処理業を営んでいない業者なども多く、補助金採択と並行して許可取得や地元住民との協議などを進めている可能性もあります。
事業が軌道に乗るであろう大量廃棄にはまだ10年以上ある中、拙速な導入により事業継続が懸念されるケースも考えられ、今後の導入や事業開始の進捗状況を注目する必要があります。