国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、「太陽光発電主力電源化推進技術開発/研究開発項目(IV)動向調査等」に係る公募を実施し、実施予定先を決定したと公表しました(関連トピック)。
(1)件名
太陽光発電主力電源化推進技術開発/研究開発項目(IV)動向調査等(2)概要
今後、大量に廃棄される太陽電池モジュールのリサイクルを円滑に行うためには、リサイクル技術開発だけではなく、使用済みの太陽光発電設備から効率よくモジュールを回収する手法が必要になります。本公募では、そうした大量廃棄が想定される太陽電池モジュールのリサイクルを円滑に行うため、2020年度から2021年度に実施した太陽光発電主力電源化推進技術開発「太陽電池モジュールの適正処理に関わる調査」の動向調査の成果を踏まえて、実際の廃棄太陽電池モジュールを使用した太陽電池モジュールの回収スキームを構築し、太陽電池モジュールの適正処理を検証するための調査を行います。(3)実施予定先
公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター(4)事業期間
引用元:NEDO
2022年度から2023年度の2年間とします。
公表されている内容は概要のため調査内容等の詳細は不明ですが、前年度までの動向調査の成果を基に以下の目標を達成するための調査等が進められると考えられます。
②リサイクル関連の動向調査
② -1 リサイクルに関わる調査結果(ガラスの再利用の状況、使用済太陽光発電設備の排出量予測、経済的有効性等)を、太陽電池モジュールの分離・マテリアルリサイクル技術開発へフィードバックする(2023年度)。
引用元:NEDO
② -2 太陽電池モジュールの適正処理を実証できる企画を提案する(2021年度)。
② -3 各研究開発テーマからの評価に必要なデータを収集し、LCA等の評価を行とともに評価結果を太陽電池モジュールの分離・マテリアルリサイクル技術開発へフィードバックする(2023年度)。
過去に太陽光パネルのリサイクル技術開発が行われ、一部企業では製品化に至るなど着実にリサイクルできる環境が進んできています。
今回の技術・研究開発では回収スキームに着目されており、より良い成果が得られることに加えて広く成果が国民に周知されることが望まれます。