太陽光発電システムの販売を手掛ける株式会社動力と金属リサイクル事業を手掛ける有限会社古谷商店が、熱分解油化・炭化再生資源回収装置『パイロリナジー』を開発し、太陽光パネルリサイクルへの取組みを進めています。
本装置は反応炉内を過熱水蒸気により高温無酸素状態にし、プラスチックや合成繊維、合成ゴムなどの石油化学由来の廃棄物からリサイクル原料として新しく製品を作ることが可能な再生油を回収し、ケミカルリサイクルを行う化学リサイクルプラントとして開発が進められています。
太陽光パネルのリサイクルに関しては、ガラスを剥離した後に残るバックシート(セル・EVA)から樹脂分を油化回収し、残りの銀を含むセルや金属などは精錬工場にて資源回収が行われます。
また両社は、愛知県が進める『サーキュラーエコノミー推進プロジェクトチーム』のプラスチック循環利用モデルにも参画しており、地域資源循環の構築と事業化にも力を入れています(関連トピック)。
既に多くの企業によりリサイクル技術が製品化され、使用済太陽光パネルの中間処理事業として全国に広がっています。
これらのリサイクル材料が更に高いリサイクル率を実現するためにも、更なる技術開発に注目されます。