株式会社安部日鋼工業は、2023年10月に開催された「第32回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム」において、同社社員による論文発表で優秀講演賞を受賞したと同社のWEBサイトで公表しています。
本研究は太陽光パネルのリサイクルで課題となるガラスの活用方法として、これまであるコンクリート骨材や単純な水平リサイクルではない、リサイクルガラスの利用技術としての新しいアプローチになっています。
【論文名】太陽光パネル由来のガラス微粉末および細骨材がモルタル物性に与える影響
【著者】◯藤本 真世(金城学院大学大学院)、朴 相俊(金城学院大学)、辛 軍青(安部日鋼工業)、宮島 朗(安部日鋼工業)(中略)
当社と金城学院大学は「太陽光パネル由来の廃ガラスをコンクリート材料として高度利用する技術」の共同研究開発を推進しています。具体的には、CO2排出量が多いセメントの代用材料としてガラス微粉末を、天然砂の代用材料としてガラス砂を大量に使用します。この取組みは、環境保護と廃棄物の有効利用に大きく貢献し、カーボンニュートラルや低炭素社会の実現にも寄与する画期的なアプローチです。
引用元:安部日鋼工業
最近になり分離選別後のリサイクルガラスの活用方法にも関心が集まる様になってきましたが、既存の枠組みでない新しい技術開発が進むことが今後も期待されます。
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