三重県は「令和6年度使用済み太陽光パネルの資源循環に向けた調査・検討業務委託の企画提案コンペ」を開催すると、WEBサイトで発表しています。
令和5年度には、県内における排出状況や処理実態の把握や将来の排出量を推計を目的に調査事業が実施されていますが(関連トピック①、関連トピック②)、本年度は更にリサイクルガラスの潜在需要や回収システムの検討などを行うとされています。
7 業務内容
本業務は「令和5年度使用済み太陽光パネル排出実態等調査業務委託」(以下「過年度調査」という。)の結果を踏まえ 、以下に示す調査・検討等を行うものとするが、効果的・効率的な手法について提案のうえ実施するものとする。
(1)潜在的需要調査
使用済み太陽光パネルの処理により発生するリサイクルに課題のあるガラス等の各素材について、処理方法毎に三重県及び周辺地域における再資源化能力、再生材需要を調査し、課題を整理する。なお、使用済み太陽光パネル処理後の各素材の性状については、発注者と協議のうえ、決定するものとする。(2)回収システムの検討
過年度調査の結果では、県内の地区別に排出量の傾向は異なることから、地区(5地区を想定)毎に最適な回収システムについて、複数案比較検討・課題整理を行うこと。なお、回収システム構築にあたって、有効な連携方法(太陽光パネルの使用・劣化状況、リユースの促進、有害物質含有量情報などを想定)について、情報整理を行うこと。(3)意見交換会開催
引用元:三重県
太陽光パネルの処理・リサイクルに係る事業者(太陽光発電事業者、建物解体業者、廃棄物処理業者、再生材利用業者などを想定。)と効率的な回収・リサイクルの仕組みの検討に向けた意見交換会を開催する。開催は津市内の会議室(オンライン併用)で1回を予定しており、開催に要する経費は受託者の負担とする。
三重県では全国の中でも太陽光発電の導入が進む地域であり、現在は2社がリサイクル事業を開始していますが、今後さらに効率的な処理やリサイクル資源の活用が求められると考えられます。
地域の市場動向を調査する事業はあまり例を見ないものであり、本調査結果が他地域でも活用されることが期待されます。
なおPVリサイクル.com®では、三重県をケーススタディとした市場分析事例を紹介していますので、こちらもご参考ください。