AGC株式会社は、株式会社浜田の高圧水噴射技術を組合わせたハイブリッド方式により、太陽光パネルカバーガラスの水平リサイクルを実現したと発表しています(関連トピック①、関連トピック②)。
板ガラス向けのカレット(ガラス端材)は品質要件が厳しく、これまでに実用性が確認されたカバーガラスの分離方式は、加熱処理方式に限られていました。適用が困難とされていたもののうち、加熱ナイフ方式については、ガラス表面の残存接着部材が問題となっていました。
引用元:AGC
今回、加熱ナイフ方式に浜田社の高圧水噴射技術を組み合わせて、残存する接着部材を完全に除去することで、精製されたカレットの品質基準が板ガラス原料として活用可能であると確認されました。
太陽光パネルのリサイクルではガラスの活用が課題となる中で、水平リサイクルにも関心が高まっています。
これまで限られたガラス剥離技術でしか実用化されていませんでしたが、今回の手法によってリサイクル技術の選択の幅が広がることが期待されます。